麻生太郎の服装術｜スーツや帽子のブランドから着こなし術まで

元内閣総理大臣であり、長きにわたり日本の政界で存在感を示し続ける麻生太郎氏。彼の公の場での立ち居振る舞いと共に、常に注目を集めるのがそのファッションです。

多くの人が、麻生太郎が被っている帽子の名前や、着こなすスーツはどこのブランドなのか、そして気になるスーツの価格について関心を寄せています。また、なぜ彼のスーツにはシワがないのか、その秘密として噂される裾の鉛の真実まで、その着こなしには多くの謎と魅力が満ちています。

この記事では、麻生太郎氏の服装に隠されたこだわりと哲学を、アイテム選びから着こなし術まで徹底的に解説します。

麻生太郎の服装｜そのダンディズムを徹底解剖

この投稿をInstagramで見る

西原扶美雄(@2488nishihara)がシェアした投稿

• なぜ注目？麻生太郎のファッションが語るもの
• 麻生太郎が被っている帽子の名前は？
• 麻生太郎のスーツはどこのブランドで価格は？
• 生地から仕立てまで、知られざるスーツのこだわり
• スーツの裾に鉛？シワを作らない工夫の真相
• 足元まで完璧。愛用する英国高級革靴とは

なぜ注目？麻生太郎のファッションが語るもの

麻生太郎氏の服装が多くの関心を集める理由は、単におしゃれだからというだけではありません。彼のスタイルは、政治家としての「権威」と「信頼感」を視覚的に表現する、計算されたメッセージが込められているからです。

その背景には、彼のファッション哲学である「ダンディズム」が存在します。クラシックな英国調スタイルを基本としながら、イタリアの洒脱さを加えた着こなしは、国際的な舞台でも見劣りしない品格を備えています。

例えば、体に完璧にフィットしたスーツや、磨き上げられた革靴、そしてトレードマークの帽子は、細部にまで気を配る彼の姿勢を映し出しています。このような妥協のないスタイルが、彼の政治家としての強い信念や自信を雄弁に物語っており、多くの人々を惹きつける要因となっているのです。

麻生太郎が被っている帽子の名前は？

彼のスタイルを象徴するアイテムといえば、やはり帽子です。麻生氏が愛用しているのは、イタリアの老舗高級帽子ブランド「ボルサリーノ（Borsalino）」の中折れ帽です。

ボルサリーノは1857年創業の世界的に有名なブランドで、熟練の職人が一つひとつ手作業で作り上げることで知られています。その品質の高さから、世界中のセレブリティに愛用者が多いことでも有名です。

麻生氏が被っているのは、中でもクラシックで洗練された形状が特徴の「フェルトハット」と呼ばれるタイプになります。

価格帯は素材によって異なりますが、一般的なラビットファーを使用したモデルで約7万円、最高級のビーバーフェルトを使用したものでは10万円を超えることも珍しくありません。

夏場の外遊時には、同じくボルサリーノ製のパナマ帽を着用することもあり、季節に応じた使い分けも見られます。彼の帽子は、単なるアクセサリーではなく、自身の品格と個性を際立たせるための重要なツールなのです。

麻生太郎のスーツはどこのブランドで価格は？

麻生氏のスーツスタイルは、そのブランド選びとオーダーメイドへのこだわりに支えられています。彼が愛用しているのは、ブルネロクチネリやアルマーニといったイタリアの高級ブランドです。

さらに、スーツの生地にはエルメネジルド・ゼニアやロロピアーナといった世界最高峰の服地ブランドのものが使われていると言われています。

しかし、彼のスーツの真髄は、特定のブランドというよりも、長年通い続けているオーダーメイドにあります。東京・青山にある老舗紳士服店「テーラー森脇」にて、3ヶ月に一度は足を運び、2〜3着のスーツをまとめてフルオーダーで仕立てていることが知られています。

気になる価格ですが、フルオーダーで上質な生地を使用するため、1着あたり30万円から40万円程度とされています。これは、彼の政治家としての立場や、常に最高の状態で公の場に出るというプロ意識を考えれば、妥当な価格帯と言えるかもしれません。

生地から仕立てまで、知られざるスーツのこだわり

麻生氏のスーツへのこだわりは、ブランドや価格だけに留まりません。その本質は、見えない部分にまで及ぶ生地選びや仕立ての指定にあります。

まず生地については、前述の通り、エルメネジルド・ゼニアやロロピアーナといったイタリアの最高級服地を好んで使用します。色合いはネイビーやチャコールグレーといった落ち着いたダークカラーを基本としつつ、場面に応じてストライプ柄なども取り入れ、信頼感と個性を両立させています。

仕立て方においては、体に完璧にフィットさせることを最優先します。肩周りのライン、絞られたウエスト、シャツのカフスが絶妙に見える袖丈など、全てが計算されています。

特に、ジャケットの裾に入ったベント（切れ込み）や、スラックスのシルエットにもこだわり、動きやすさと見た目の美しさを両立させているのです。こうした細部への徹底したこだわりが、彼の隙のないエレガントな立ち姿を生み出しています。

スーツの裾に鉛？シワを作らない工夫の真相

麻生氏のスーツ姿を見て、多くの人が疑問に思うのが「なぜパンツにシワがないのか」という点です。その秘密として広く知られているのが、パンツの裾に鉛の重りを入れるというテクニックです。

これは、スーツ発祥の地である英国の伝統的な仕立て技術の一つで、裾に重りを入れることで生地が垂直に落ち、常に美しいシルエットを保つ効果があります。歩いたり座ったりする動作で裾がばたつくのを防ぎ、余計なシワ（クッション）ができるのを抑制します。

もちろん、全てのスーツにこの加工がされているわけではなく、高度な技術を要するフルオーダーならではの特別な仕様です。常に整った見た目を保つという強い意志が、このような細やかなこだわりに表れているのです。

足元まで完璧。愛用する英国高級革靴とは

ファッションは足元で決まる、という言葉を体現するかのように、麻生氏の靴選びにも一切の妥協がありません。彼が愛用しているのは、ジョンロブやチャーチといった英国の最高級革靴ブランドです。

これらのブランドは、長い歴史と伝統に裏打ちされた確かな品質で、世界中の紳士から絶大な支持を得ています。特にジョンロブは「キング・オブ・シューズ」とも称されるほどの格式高いブランドです。

厳選された最高級の革を使用し、熟練の職人が手作業で作り上げる靴は、履き心地はもちろん、見た目の美しさも格別です。

麻生氏は、これらの高級革靴を常に完璧に磨き上げた状態で履きこなしています。スーツや帽子だけでなく、足元まで一流のアイテムで固めることで、彼のクラシックで重厚なスタイルが完成するのです。

麻生太郎の服装から学ぶ計算された自己演出術

• センスが光るネクタイやマフラーの選び方
• 場面で着分ける！麻生流ファッションのTPO術
• 「マフィアスタイル」と評される海外の反応まとめ
• 麻生 太郎の服装に見るダンディズムの神髄

センスが光るネクタイやマフラーの選び方

麻生氏のファッションは、スーツや帽子といった主役級のアイテムだけでなく、それを引き立てる小物使いにもセンスが光ります。特にネクタイの選び方は、彼のスタイルを語る上で欠かせない要素です。

ダークスーツを基本とする彼のスタイルにおいて、ネクタイはVゾーンに彩りを加える重要なアクセントとなります。

彼は無地からストライプ、ドット柄まで多彩なネクタイを使い分けますが、特徴的なのは結び目に必ず「ディンプル」と呼ばれる美しいくぼみを作ることです。これがあるだけで、胸元に立体感が生まれ、洗練された印象を与えます。

また、冬場に見られるマフラーの使い方も巧みです。上質なカシミヤ素材などを選び、コートのシルエットを崩さないようにすっきりと巻いています。ネクタイやポケットチーフ、マフラーといった小物一つひとつにまで気を配ることで、彼のトータルコーディネートはより格調高いものになるのです。

場面で着分ける！麻生流ファッションのTPO術

麻生氏のファッションが単なる個人の趣味で終わらないのは、TPO（Time, Place, Occasion）に応じて服装を戦略的に使い分けている点にあります。

国内の公務

国内での公務や国会答弁の際には、ネイビーやグレーを基調とした、誠実さと信頼感を印象付けるクラシックなスーツを選びます。これは、政治家としての安定感や責任感を視覚的に伝えるための選択と考えられます。

国際会議などの外交の場

一方、G7サミットのような国際会議の場では、より華やかで品格のあるイタリアの高級スーツを着用します。鮮やかな色のネクタイを合わせることも多く、これは日本の代表としての存在感と、他国の首脳陣に見劣りしない威厳を示すための自己演出術です。

このように、対峙する相手や場面の重要度によってスタイルを微調整することで、服装をコミュニケーションツールとして活用しています。

「マフィアスタイル」と評される海外の反応まとめ

麻生氏の独特なファッションスタイルは、海外のメディアやSNSでも頻繁に話題となります。特に、黒のロングコートにボルサリーノの帽子を合わせた姿は、「マフィアのボス」や「ギャングスターのようだ」と評されることが少なくありません。

ウォール・ストリート・ジャーナル紙が彼のスタイルを「ギャングスター・シック」と評したこともあり、このイメージが定着しました。これは必ずしも否定的な意味合いだけではなく、彼の持つ圧倒的な存在感や、他の政治家にはないカリスマ性に対する一種の賛辞として使われる側面もあります。

もちろん、本人はマフィアを意識しているわけではなく、あくまで自身の美学に基づいたクラシックスタイルを追求した結果です。しかし、彼の風貌と相まって、海外の人々にはそのような強烈なイメージを与えるという点は、非常に興味深い現象です。

麻生太郎の服装に見るダンディズムの神髄（まとめ）

この記事を通じて、麻生太郎氏の服装について多角的に解説してきました。最後に、彼のスタイルを構成する重要な要素をまとめます。