年金手帳をもらってない?20歳が知るべき通知書の発行と対処法

年金手帳をもらってない?20歳が知るべき通知書の発行と対処法

20歳を迎えても年金手帳が見当たらず、不安や疑問を感じている方は少なくありません。現在では、年金手帳の代わりに「基礎年金番号通知書」が発行される制度へと変わっています。そのため、学生や会社員の方が書類を受け取っていない場合でも、必要な手続きが自動で進んでいるケースもあります。

この記事では、学生や会社員それぞれの立場に合わせて、基礎年金番号の調べ方や通知書が届くタイミング、もし紛失していた場合の再発行方法などを詳しく紹介します。これからの年金制度に備えるために、今できることを一つずつ確認していきましょう。

  • 年金手帳の代わりに届く基礎年金番号通知書の仕組み
  • 学生や会社員ごとの通知書の受け取りタイミングと流れ
  • 通知書が届かない場合の確認方法と再発行手続き
  • 基礎年金番号の調べ方と確認できる主な手段
目次

年金手帳をもらってない? 20歳になった時の知識と対応策

年金手帳をもらってない? 20歳になった時の知識と対応策
  • 18歳で年金手帳は発行される?
  • 年金手帳をもらってない学生の対処法
  • 年金手帳をもらってない会社員の対応
  • 年金手帳(基礎年金番号通知書)がないとどうなる?

18歳で年金手帳は発行される?

まず、2022年4月からは年金手帳の発行が終了し、新たに「基礎年金番号通知書」が交付されるようになりました。これは年金制度に初めて加入するタイミングで発行される重要な書類です。高校卒業後にどの進路を選ぶかによって、受け取る時期が変わってきます。

高校を卒業してすぐ働き始める人は、会社で社会保険の加入手続きが行われます。その際、まだ通知書が届いていない場合でも、会社が代わりに申請を進めます。手続きが終わったあと、基礎年金番号通知書が自宅へ郵送される流れです。本人が申請をする必要はありません。

一方、大学や専門学校などに進学する場合は、20歳になる月に国民年金へ自動で加入されます。このタイミングで通知書が発行され、自宅に届きます。進学している学生は、保険料の支払いを先のばしできる「学生納付特例制度」も利用できます。これには通知書と学生証などの書類が必要です。

大切なのは、どちらの進路でも発行の手続きは自動で進む点です。しかし、届かない場合は役所や年金事務所に確認しましょう。どの道を選んでも、基礎年金番号通知書をしっかり保管しておくことが後の手続きで役立ちます。

年金手帳をもらってない学生の対処法

年金手帳をもらってない学生の対処法

学生で年金手帳をもらっていない場合でも、あわてる必要はありません。まず、アルバイトをしていない学生は、20歳になると自動で国民年金に入ります。

そのとき、日本年金機構から基礎年金番号通知書などの書類が届くため、特別な手続きは不要です。ただし、通知書が届かない場合は、役所や年金事務所で確認しましょう。

一方で、アルバイトをしている学生は少し注意が必要です。週に20時間以上働いていて、年収が106万円を超えるような場合は、厚生年金の対象になる場合があります。その際、勤務先で年金の加入手続きが行われ、通知書が発行されます。

また、学費の支払いが家計に負担となる学生には「学生納付特例制度」が用意されています。この制度を使うと、保険料の支払いを先のばしできます。ただし、申請には学生証のコピーと通知書が必要です。

手続きに必要な書類が見つからないときは、マイナンバーカードや本人確認書類を持って、年金事務所で再発行の申請も可能です。学生でも、年金に関する準備は早めに進めておきましょう。

年金手帳をもらってない会社員の対応

年金手帳をもらってない会社員の対応

会社員として働き始めたのに、年金手帳をもらっていないと気づいた場合、まず落ち着いて行動しましょう。今は年金手帳が発行されない代わりに、「基礎年金番号通知書」が使われています。

最初に確認するのは、現在の勤務先です。会社によっては入社時にこの通知書を預かっている場合があります。人事や総務の担当者に聞いてみて、保管されていないかを調べてください。

次に、自宅や実家を確認しましょう。家族が本人の代わりに書類を受け取っていて、そのまま保管している場合もよくあります。とくに学生のときや前職で書類を受け取っていた人は注意が必要です。

それでも見つからない場合には、「ねんきんネット」や「マイナポータル」に登録すれば、自分の基礎年金番号を確認できます。これらのサイトでは、パソコンやスマートフォンからアクセスできます。便利で手軽なので活用してみましょう。

また、最寄りの年金事務所でも再発行の申請ができます。本人確認書類を持っていけば、その場で手続きが進みます。人事労務ソフトを使っている会社なら、番号の管理も社内でデジタル化されている場合があるので、それも聞いてみると良いでしょう。

年金手帳(基礎年金番号通知書)がないとどうなる?

基礎年金番号通知書やマイナンバーがわからないと、さまざまな場面で手続きに時間がかかる場合があります。特に転職や海外への引っ越し、年金の受け取りなどでは、基礎年金番号が必要になります。

たとえば、転職のときは新しい会社が厚生年金の加入手続きをするため、基礎年金番号を確認しなければいけません。基礎年金番号がわからないと手続きが遅れるおそれがあります。

また、海外に住むときには年金の支払いについて特別な手続きが必要ですが、その際も番号が求められます。番号がわからないと免除や申請がうまく進まず、不利益を受ける可能性があります。

さらに、将来年金をもらうときや保険の給付を受けたい場合にも、番号が必要です。情報がそろっていないと受け取りが遅れたり、確認に時間がかかったりすることもあります。

現在は年金手帳は廃止されており、基礎年金番号通知書やマイナンバーで手続きが可能です。基礎年金番号は確実に把握しておくことが大切です。もし番号がわからないなら、早めに確認する方法を知っておきましょう。

年金手帳をもらってない? 20歳がやるべきこと

年金手帳をもらってない? 20歳がやるべきこと
  • 基礎年金番号の調べ方
  • 紛失した年金手帳の再発行方法
  • 年金手帳(基礎年金番号通知書)が届かないときの問い合わせ先
  • 年金手帳をもらってない? 20歳がやるべきこと(まとめ)

基礎年金番号の調べ方

年金手帳が手元になくても、基礎年金番号を調べる方法はいくつかあります。まず、オンラインでは「ねんきんネット」や「マイナポータル」を使えば、自宅でも確認が可能です。これには事前の登録とマイナンバーカードが必要になります。

書類から確認したい場合は、保険料の納付書や通知書にも番号が書かれています。家に届いた書類を確認してみましょう。

電話で番号を知ることはできませんが、年金事務所に電話をかければ手続き方法を教えてくれます。そのあと、本人確認書類を持って窓口で相談すれば、番号を教えてもらえます。

また、市役所では年金の窓口があるので、そこでも案内してもらえます。代理人が行く場合は、委任状と本人の身分証のコピーが必要になります。

どの方法を選ぶにしても、早めに確認しておけば安心です。日ごろから大切な書類はまとめて保管しておくと、探す手間も減らせます。

紛失した年金手帳の再発行方法

紛失した年金手帳の再発行方法

年金手帳をなくしてしまっても、現在は「基礎年金番号通知書」を再発行できます。年金手帳は廃止され、代わりに通知書が使われています。

まず、再発行は年金事務所や市役所で申し込めます。国民年金に入っている人は役所、厚生年金の人は勤務先や年金事務所に行きましょう。どちらでも本人確認書類が必要なので、運転免許証やマイナンバーカードなどを持参してください。

申請書は窓口でもらえるほか、インターネットで印刷することも可能です。名前や生年月日、住所、申請理由などを記入します。不明な部分があっても、空欄のままでも受付してもらえます。

早ければ、年金事務所の窓口で当日に発行されることもあります。ただし、混み具合や書類に問題があると、数日かかる場合もあるため注意が必要です。すぐに使いたい人は、事前に年金事務所に電話して確認しておきましょう。

年金手帳(基礎年金番号通知書)が届かないときの問い合わせ先

年金手帳(基礎年金番号通知書)が届かないときの問い合わせ先

年金手帳(現在は基礎年金番号通知書)が届かないときは、日本年金機構の問い合わせ先に連絡すれば安心です。まず使いやすいのは「ねんきんダイヤル」です。ナビダイヤル0570-05-1165にかけるか、IP電話なら03-6700-1165を使います。

受付時間は月曜が夜7時まで、火曜から金曜は夕方5時15分までです。第2土曜日も昼間だけ対応しています。電話をかける前に、本人確認のための書類を手元に用意しておくと話がスムーズに進みます。

電話がつながりにくいときは、年金機構のホームページにある「相談チャット」もおすすめです。チャットは24時間いつでも利用できます。質問を選んでいく形で、困っている内容に合った答えを出してくれます。

もし書類が届かない理由がわからない場合は、住民票の住所と今の住まいが違っていないか確認しましょう。引っ越ししていた場合は、届かない原因になります。

年金手帳をもらってない? 20歳がやるべきこと(まとめ)

記事のポイントをまとめます。

  • 2022年4月から年金手帳は廃止され、基礎年金番号通知書が交付される
  • 高校卒業後すぐ就職した場合は会社が加入手続きを行い通知書が届く
  • 進学した学生は20歳の誕生月に自動で国民年金に加入し通知書が届く
  • 通知書が届かない場合は年金事務所や市区町村に確認する必要がある
  • アルバイトしていない学生は自動で国民年金に加入されるため手続き不要
  • アルバイトをしていて条件に当てはまると厚生年金に加入することがある
  • 学生は学生納付特例制度を使えば保険料の支払いを先送りにできる
  • 学生納付特例の申請には学生証のコピーと通知書が必要になる
  • 年金手帳がなくても「ねんきんネット」や「マイナポータル」で確認可能
  • 書類が見つからない場合は本人確認書類を持って年金事務所で再発行可能
  • 転職や留学、保険の手続きでは基礎年金番号が必要になる場面が多い
  • マイナンバーと基礎年金番号がひもづいているため手続きが簡略化されている
  • 年金記録の確認や納付状況はオンラインで確認できる時代になっている
  • 通知書が届かない原因として住所変更の届け出漏れがある場合もある
  • 年金に関する書類はまとめて保管しておくと後で困らない
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